
すばる 2025年11月号
発売日:2025年10月6日
価格:定価1,100円(税込)
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「すばる」から生まれた本
文学賞
特集
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『百日と無限の夜』刊行記念対談 谷崎由依×中村佑子
切迫早産で入院を余儀なくされた百日間と、その前後の日々を、時空を超える大胆なスケールで描いた新刊小説『百日と無限の夜』。その著者である谷崎由依さんと、著書に『マザリング 性別を超えて〈他者〉をケアする』などがある中村佑子さんは、ともに、女性の生をめぐる言葉にしがたい事柄をなんとか言葉にしようと模索されてきました。お二人は今回が初対面ながら、これまでずっとお互いの著作を読んで響き合うものを感じてこられたそう。産むとは、母とは、一体どういうことなのか。ご自身の体験も織り交ぜながら、今言葉になることを語っていただきました。
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『きみを愛ちゃん』刊行記念インタビュー 最果タヒ
最果さんがキャラクターについて書こうと思った理由、書いていて考えたことなど、執筆の舞台裏をお聞きしました。
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『情熱』刊行記念対談 桜木紫乃×大竹まこと
桜木紫乃さんの新作短編集『情熱』では、六十歳前後と思しき男女の内面――戸惑いや覚悟が細やかに描かれている。収録作の「ひも」は、大竹まことさんとの対話で「老人の恋」というお題が出され、作品世界を広げていったもの。常に桜木さんの創作意欲を刺激する大竹まことさんを対談のお相手に、創作について、また人生の後半に入った男女の幸福について語っていただいた。
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『ティータイム』刊行記念対談 石井遊佳×藤野可織
石井遊佳さんの新作『ティータイム』は笑いと恐怖が奇想のなかで溶け合っている短編集だ。収録されている四つの小説はどれも、悲惨で残酷な物語でありながら、小説の自由で遊ぶときの愉しさを明るく光らせている。意外にも作家同士の対談は初めてだという石井さんの相手を務めるのは、やはりホラー的な想像力を駆使して人間そのものを見つめ続けてきた藤野可織さん。ホラー愛好家を自認する藤野さんは石井さんの新作に詰まった四つの物語をどう味わい、そこに何を見つけたのか。奇想の可能性を追求する二人にホラー小説の真髄について語っていただいた。
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